【2025最新】SEOのクリック率(CTR)とは?順位ごとの平均や改善方法も紹介

検索結果で表示されたURLがクリックされた回数を、検索結果に表示された回数で割ったものを「SEOのクリック率(CTR)」と表現することが一般的に多いです。
これはSEOの成果を左右する重要な指標です。
この記事を読めば順位ごとのクリック率の平均値や、クリック率を改善してSEOの成果を向上させる方法が分かります。
- 検索結果で表示されたページ(URL)がクリックされた回数を、検索結果に表示された回数で割ったもの
- クリック率(CTR)はSEOの成果を左右する重要な指標
詳細は「SEOのクリック率(CTR)とは?|記事の表示数に対してクリックされた割合」をご覧ください。
- 検索順位ごとの平均CTRは1位:39.8%、2位:18.7%、3位:10.2%と続く
- 検索順位1位と2位のクリック率の差は約2倍と大きい
- SEOのクリック率はリスティング広告のものより高水準を維持している
- 2ページ目のクリック率が1ページ目よりも高いケースがある
詳細は「2025年最新版!検索順位ごとの平均CTR」をご覧ください。
- CTR改善にはGoogleサーチコンソールを使うことが一般的、かつ簡単な方法
- サーチコンソールで検索順位に対してクリック率が低いものを分析し、タイトルやメタディスクリプションをクリックされやすいものに改善する
- 構造化データを利用してサイト表示をリッチリザルトにすることも有効
詳細は「Googleサーチコンソールを使ったCTRの改善方法」をご覧ください。
SEOのクリック率(CTR)とは?|記事の表示数に対してクリックされた割合
SEOのクリック率とは、記事が検索結果で何回表示されて、それに対して記事のページ(URL)が実際に何回クリックされたかを示す割合です。
例えば、表示回数が1,000回でクリック数が200回なら、200÷1,000×100=20%がこのページのクリック率(CTR)です。
クリック率によってSEOの成果が大きく左右されることもあるため、SEOを行う際はクリック率が重要な指標の一つとされています。
検索結果での表示回数とページ内のCVRが同じであると仮定し、クリック率の高低がSEOの成果にどの程度影響を与えるかを考えてみましょう。
クリック率 (CTR) | 検索結果の表示回数 | クリックされた回数 | コンバージョン率 (CVR) | 成果件数 (コンバージョン数) |
---|---|---|---|---|
20% | 10,000回 | 2,000回 | 1% | 20件 |
10% | 10,000回 | 1,000回 | 1% | 10件 |
5% | 10,000回 | 500回 | 1% | 5件 |
記事の表示数とCVRが同じだと仮定すると、クリック率の高さがそのまま成果の大きさに直結するため、SEOを行う上でクリック率は重要な指標です。
2025年最新版!検索順位ごとの平均CTR
主としてアメリカでSEOを行う事業者のFirstPageSageによると、2025年最新版の検索順位ごとの平均CTRは下表のとおりです。
Googleでの検索順位 | クリック率 (CTR) |
---|---|
1位 | 39.8% |
2位 | 18.7% |
3位 | 10.2% |
4位 | 7.2% |
5位 | 5.1% |
6位 | 4.4% |
7位 | 3.0% |
8位 | 2.1% |
9位 | 1.9% |
10位(存在する場合) | 1.6% |
なお、検索が行われている国やクエリの内容、リスティング広告・強調スニペットの有無によってクリック率は変動しますが、ここでは一般的なクリック率のみをランク付けしています。
最新の検索順位ごとの平均CTRの特徴から、次の点についてより詳細に解説します。
- 検索順位1位と2位のクリック率の差は約2倍と大きい
- SEOのクリック率はリスティング広告のものより高水準を維持している
- 2ページ目のクリック率が1ページ目よりも高いケースがある
検索順位1位と2位のクリック率の差は約2倍と大きい
クリック率における、検索順位1位と2位の差は約2倍と非常に大きいです。
これは「1位に表示されるものをとりあえず見てみよう」と考える検索ユーザーの心理と、緊急度の高いクエリでは、1位のクリック率が特に高くなる傾向があると考えられます。
特に、「水のつまり 修理業者 地域名」「鍵の開錠業者 地域名」など、緊急度の高い検索クエリでは1位のクリック率が非常に高い傾向にあると考えられます。
それぞれ今すぐ解決したい緊急の悩みが発生しており、検索結果の1位と2位をどちらも閲覧して比較するという余裕がありません。
そのため、1位のサイトのみを閲覧して悩みを解決する行動を取ることが多く、結果として1位のクリック率のみが高くなっていると考えられます。
SEOのクリック率はリスティング広告のものより高水準を維持している
SEOのクリック率は、リスティング広告のクリック率よりも高水準を維持しています。
下表のとおり、元来リスティング広告とオーガニック検索を比較したクリック率は、オーガニック検索の方が高いです。
Googleでの検索順位 ※検索結果の並び順 | クリック率 (CTR) |
---|---|
リスティング広告:1位 | 2.1% |
リスティング広告:2位 | 1.4% |
リスティング広告:3位 | 1.3% |
リスティング広告:4位 | 1.1% |
オーガニック検索:1位 | 39.8% |
オーガニック検索:2位 | 18.7% |
オーガニック検索:3位 | 10.2% |
オーガニック検索:4位 | 7.2% |
オーガニック検索:5位 | 5.1% |
さらに、Googleの検索結果にAIによる検索結果のまとめ(AI Overviews)が登場したことで、リスティング広告の上位3位のCTRは平均1.7%から1.5%へと減少傾向にあります。
一方、オーガニック検索の結果はAI Overviewsの登場によるネガティブな影響を大きく受けておらず、SEOのオーガニック検索のクリック率はリスティング広告のクリック率よりも高水準を維持しています。
2ページ目のクリック率が1ページ目よりも高いケースがある
SEO分析ツールを提供する国際的な企業であるseoClarityでは、2ページ目のクリック率が1ページ目のクリック率を上回ることが多いと発表しています。
世界的に共通する傾向であるものの、特に日本ではその傾向がより顕著であることが下表から分かります。
検索順位 | CTR (日本) | CTR (アメリカ) | CTR (イギリス) |
---|---|---|---|
1位 | 13.94% | 9.13% | 10.48% |
2位 | 7.52% | 5.07% | 6.05% |
3位 | 4.68% | 3.60% | 4.49% |
4位 | 3.91% | 2.61% | 3.15% |
5位 | 2.98% | 1.95% | 2.54% |
6位 | 2.42% | 1.46% | 1.96% |
7位 | 2.06% | 1.10% | 1.55% |
8位 | 1.78% | 0.93% | 1.32% |
9位 | 1.46% | 0.75% | 1.10% |
10位 | 1.32% | 0.66% | 0.98% |
11位 | 1.03% | 0.63% | 0.91% |
12位 | 1.00% | 0.58% | 0.74% |
13位 | 1.07% | 0.43% | 0.59% |
14位 | 1.34% | 0.44% | 0.64% |
15位 | 1.65% | 0.45% | 0.73% |
16位 | 2.19% | 0.53% | 0.90% |
17位 | 2.54% | 0.60% | 1.07% |
18位 | 2.83% | 0.75% | 1.29% |
19位 | 2.91% | 0.88% | 1.36% |
20位 | 2.85% | 0.93% | 1.47% |
日本においては、1ページ目の下位より2ページ目の下位のクリック率の方が約2~3倍程度高く、2ページ目下位でも1ページ目下位のページより閲覧される可能性が高いです。
そのため、11~20位にランキングしているとしてもページが表示・閲覧される可能性もそれなりにあると考えて、SEOやCTR向上施策を行うことが最善といえるでしょう。
Googleサーチコンソールを使ったCTRの改善方法
CTR改善にはGoogleサーチコンソールを使うことが一般的、かつ簡単な方法です。
次の手順を参考に、CTRの改善を目指しましょう。
- サーチコンソールで検索順位に対してクリック率が低いものを見つける
- タイトルやメタディスクリプションをクリックされやすいものに改善する
- 構造化データを利用してサイト表示をリッチリザルトにする
それぞれのステップについて、具体的にどのような改善施策を行うか解説します。
サーチコンソールで検索順位に対してクリック率が低いものを見つける
対策すべきキーワードやページを見つけるためには、Googleサーチコンソールを利用して順位に対してクリック率が低いものを見つけましょう。
順位が高いのにもかかわらずCTRが低く流入の少ないページは、後ほど紹介するCTR向上施策を行うことでクリック率の向上が見込めます。
また、バブルチャートを利用してキーワードやページに対して、次のような図を作成するとより分かりやすく分析ができます。

バブルの大きさが当該ページに対する検索需要の大きさを示しており、図の各エリアの特徴と対策を解説します。
エリア | エリアの特徴 | 行うべき対策 |
---|---|---|
①(図の右上) | ・順位が高くクリック率も高い ・好調なページ | 特にないが、経過観察を行い、数値が悪化しないように注意 |
②(図の右下) | ・順位は低いのに、クリック率が高い ・ユーザーにとってクリックしたくなるクエリにマッチしたページ | 順位向上施策をメインに行うことで、高いCTRを維持したまま流入増が見込める |
③(図の左下) | ・順位が低くCTRも低い ・不調なページ | バブル(需要)の大きいものを優先的に順位向上施策とCTR改善施策を行う |
④(図の左上) | ・順位は高いのにCTRが低い ・ユーザーにとってクエリにマッチしていない検索意図を満たさないページ | 検索意図を見直しつつ、CTR向上施策を行うことで、①への移行と流入増が見込める |
②と④のエリアを優先的に対策し、時間や費用に余裕があれば③に該当するページも対策を行いましょう。
タイトルやメタディスクリプションをクリックされやすいものに改善する
タイトルやメタディスクリプションをより魅力的でクリックされやすいものにすることが、クリック率の改善施策として簡単で効果的です。
タイトルタグはSEOにおいても重要な要素のため、上位表示と高いCTRを両立するために次のようなことに気をつけてタイトルを設定しましょう。
- コンテンツや検索意図にマッチしたタイトルにする
- 数字を入れてユーザーに分かりやすいものにする
- 記号を活用してユーザーの目にとまりやすいものにする
クリック率にも影響する、最適なタイトルの付け方については、下記の記事をご参考ください。
また、メタディスクリプションには記事を読んだ場合のベネフィットを記載し、記事を読むことでユーザーが欲しい情報を得られることや、悩みを解決できることなどを伝えましょう。
構造化データを利用してサイト表示をリッチリザルトにする
構造化データを利用して検索結果でのサイト表示をリッチリザルトにすることも、CTR向上施策として有効です。
リッチリザルトとは、検索結果における次のような表示のことを指します。

検索結果においてサイトが広く表示されたり、画像付きで表示されたりするため、ユーザーの興味をひきやすい表示になり、CTR向上効果が見込めます。
リッチリザルトとして何を表示するべきかはページのコンテンツによって変わるため、次のGoogle検索セントラルのページを参考に、サイトにマッチしたリッチリザルトの表示を目指しましょう。
SEOのクリック率改善でSEOの成果拡大を目指そう
SEOのクリック率は、ページのクリック数を表示回数で割った割合です。
SEO施策の成果に直接影響を及ぼす重要な指標で、改善することで大きな成果拡大を見込めます。
オーガニック検索の1位から3位までのクリック率は特に高く、SEOで成果拡大を目指すのなら1位から3位に入ることは必須といっても過言ではありません。
CTR改善には、Googleサーチコンソールが役立ちます。サーチコンソールでサイトを分析して、効率的にCTRの向上を目指しましょう。