ハンディワイパーが爆売れ!デザイン変更がもたらす効果とは?
ユニ・チャームは2024年3月5日に『ウェーブ ハンディワイパー』の限定デザインである「ねこデザイン」を発売しました。
この商品は発売後すぐに人気を博し、SNSでも話題になっています。
「ねこデザイン」は、ハンディワイパーのケースに猫耳のモチーフが施された商品です。
種類は2つあり、白猫と茶猫から選べます。
また、取替シートのBOXも猫のイラストがデザインされており、別売りされています。
ねこデザインの反響とは?
ねこデザインのハンディモップは、人気のあまり欠品が出るほどの反響がありました。
「ねこデザイン」は商品の性能は従来のものと変わらず、デザイン変更のみですが、デザインに惹かれて購入する方が続出しました。
この反響はSNSにも及んでいます。
一般的に、Xではフォロワー数の2〜3倍がインプレッション数になるといわれていますが、ユニ・チャームのフォロワー数 2,376人に対し、この商品に関するポストのインプレッションは 168.3万回に達しています。(2024年4月)
これは、フォロワー数の約708倍という非常に高い数値です。
本商品は、それほど反響があったと考えられるでしょう。
デザイン変更によって売上が伸びた理由とは
ユニ・チャーム公式サイトに掲載されている「ホコリ・ねこちゃんの毛をひと拭きで吸着だにゃ」のキャッチコピーは、猫を飼っている方向けのニーズに特化したものです。
このように限定的なターゲットにもかかわらず、今回のケースでは大人気となりました。
人気の理由には、以下の3点が考えられます。
- デザインの変更
- ターゲットの限定
- 期間の限定
それぞれについて考察していきましょう。
日本トレンドリサーチの調査によると、女性の49.2%、男性の37.6%(※1)が、パッケージのデザインが購入の決め手になった商品が「ある」と回答しています。
株式会社オリゾの調査によると、特にZ世代では51.8%(※2)がデザイン性を商品購入時に重視していると回答しており、パッケージデザインの重要性が伺えます。
今回の場合、猫を飼っている方向けにデザインしたことも人気へ貢献しました。
対象者(ターゲット)を絞り込み、そのニーズにマッチした商品やサービスを提供するマーケティング手法「ターゲットマーケティング」が功を奏したと考えられるでしょう。
また、期間を限定したことで、消費者に「今しか買えない」という希少性を抱かせ、購買行動を促したともいえます。
これは「限定商品マーケティング」と呼ばれ、有名なマーケティング手法の一つです。
「ねこデザイン」はあらゆる消費者の心を射止めた
ユニ・チャーム『ウェーブ ハンディワイパー』の「ねこデザイン」は、デザインの変更・ターゲットの限定・期間の限定という3つの理由が複合的に作用して大ヒットに至りました。
マーケティング手法は一つだけではありません。
複数の理由が重なり、成功する事例は身近にもたくさんあるでしょう。
気になる方はぜひ、身近な事例にも目を向けてみましょう。