ブランディングは伝え方で決まる!効果的なブランディング戦略
本記事では、ブランディングが伝わらない理由や伝え方のポイント、キャッチコピーを考えるのにおすすめのツールなどを解説します。
- 正しく解釈ができてないから
- 商品の質に頼りすぎているから
- わかってくれるはずと思い込んでいるから
詳細は「ブランディングが伝わらない理由」をご覧ください。
- 情報を整理する
- 言語化する
- 見える化する
- 浸透させる
詳細は「効果的に伝わるブランディングにするための4STEP」をご覧ください。
- ターゲットや目的に合わせた方法を選ぶ
- 視覚的な訴求でブランディングを高める
- 一貫性のあるコミュニケーションをする
詳細は「ブランディングの伝え方 3つのポイント」をご覧ください。
ブランディングが伝わらない理由
ブランディングが伝わらない理由には、次の3つがあります。
- 正しく解釈ができてないから
- 商品の質に頼りすぎているから
- わかってくれるはずと思い込んでいるから
1.正しく解釈ができてないから
1つ目の理由は、ブランドや商品についてターゲットに伝える時に、正しく解釈をしたメッセージ性が無いことです。
具体的には、下記の項目が落ちている可能性があります。
- 商品やサービスはどのようなことが叶えられるのか?
- どのような想いでつくったブランドなのか
- 何が他の商品との差別化なのか
自社の商品だからこそ、商品開発における想いが正しく理解されていないことはあります。
実際、商品開発のタイミングでコンセプトまでを決定するのは実務的にも難しいでしょう。
とはいえ後付けでも解釈し、意味付けをするのは大切です。
また視点もポイント。
伝える際は自分が伝えたいことを伝えるのではなく、相手が知りたいことを意識してメッセージの伝え方を考えましょう。
2.商品の質に頼りすぎているから
商品の質は客観的なものです。
したがって「あの商品の質が高い」ということは差別化にはなれど、情緒的に顧客を引き寄せるコンセプトにはなり得ません。
もちろん商品の質が高いことをウリにしているサービスは存在しますが、その先には多くの場合「お客様に一つ上のラグジュアリーを体験してもらう」などのコンセプトがあるものです。
サービスやブランドを心から好きになってもらうためには、ただ良いものを作るだけではなく、お客様とのコミュニケーションや伝え方を工夫することが大切です。
必ずしも、質が良いからリピートをするとはなりません。
※商品は一定の質が担保されていることが前提です。
3.わかってくれるはずと思い込んでいるから
お客様はわかってくれるという思い込みも注意が必要です。
ブランドやサービスは1回のコミュニケーションや、ちょっとしたメッセージで伝えるのは難しいことを理解しましょう。
繰り返しコンセプトに顧客に触れた結果、満足をしてもらえる商品となるのです。
繰り返し商品に触れ、好きになってもらえるよう複数回顧客とのコミュニケーションを取れる設計にすることが大切です。
効果的に伝わるブランディングにするための4STEP
効果的に伝わるブランディングにするためには、下記4つのステップで考えましょう。
- 情報を整理する
- 言語化する
- 見える化する
- 浸透させる
それぞれについて詳しく解説していきます。
1.情報を整理する
情報を整理する際は、下記の項目に着目しましょう。
- ブランドのメッセージ、想い、目指しているもの
- 強み、弱み
- 課題、問題点
このようなポイントをそれぞれ整理したり、競合と比べたりして自社の立ち位置を決めましょう。
自社の情報を整理したり、分析したりするには以下のようなフレームワークを使用するのがおすすめです。
- PEST分析
- 3C分析
- SWOT分析
それぞれのフレームワークを活用して情報整理をしていきましょう。
2.言語化する
情報を整理した後は、言語化です。
整理した内容を元にどのようなお客様がターゲットなのか、ブランドとして提供したい価値は何かなどを言語化しましょう。
例えば弊社のオウンドメディアを言語化するときは、下記のようなフレームワークを使い言語化をしました。
※何の変数を使用するかは、商品や媒体によって変わります。
その結果出来上がったのが下記のコンセプト案です。
貴社の魅力がもっと簡単に伝わるメディア
3.見える化する
次に言語化したものをロゴやデザインに落とし込みましょう。
どのようなイメージにしたいかによってデザインやコピーで一貫した世界観を作るのがポイントです。
例えば暖色系の色を使った場合は、女性らしさや温かみを伝えられるため、女性をターゲットにしたブランディングなどでよく使われます。
なお、見える化をする際はレギュレーションにしてしまうのもポイントです。
例えば弊社では伝えたいことを見える化するために、デザインのレギュレーションを作成しています。
4.浸透させる
最後にブランドを浸透させることが大切です。
どんなに素晴らしいメッセージや世界観を作り上げても知ってもらわないと意味がありません。
広報やPR活動、プロモーションなどを通してブランドの認知を上げていきましょう。
その際も社内の人間によってブランディングがずれないように、細かいブランドの指定フォントやカラーをレギュレーション化しておくことが大切です。
ブランディングの伝え方 3つのポイント
ブランディングの伝え方のポイントは以下の3つです。
- ターゲットや目的に合わせた方法を選ぶ
- 視覚的な訴求でブランディングを高める
- 一貫性のあるコミュニケーションをする
1.ターゲットや目的に合わせた方法を選ぶ
ブランドのメッセージや世界観が固まって、ブランドの認知を上げていく場合、ターゲットに合わせた方法を選ぶようにしましょう。
例えば、高齢者向けのサービスならSNSよりも新聞やテレビなどの媒体で販促するのが一般的です。
このように事前に決めたターゲットが普段どのような生活をしていて、どのようなところから情報収集をしているかを考えてブランディングの方法を考えましょう。
2.視覚的な訴求でブランディングを高める
キャッチコピーやメッセージなどのテキストでブランドについて伝えるのだけではなく、ブランドのイメージを写真やデザインを活用して視覚的にもわかりやすいように工夫しましょう。
例えば、
- クリエイティブを統一する
- 画像を統一する
- 訴求のトンマナを揃える
などがここに該当します。
3.一貫性のあるコミュニケーションをする
一貫性のあるコミュニケーションをするのも重要です。
例えばブランディングをするメンバーと、その後の施策をするメンバーの意思疎通が取れていないと、伝えたいメッセージやコミュニケーションの方法がずれてしまいます。
ブランドに関わるメンバーが多ければ多いほど陥りやすいため、ブランディングについて考える際に必ず言語化をして全員が共通認識で行動できるようにしましょう。
コミュニケーションに一貫性があるとブランドの世界観が伝わりやすくなるため、継続的なファンを増やすことに繋がります。
キャッチコピーを考えるのに有用なツール
キャッチコピーを考える際におすすめのツールは以下の3つです。
- ChatGPT
- コピーメカ
- ぽいっとキャッチコピー
1.ChatGPT
ChatGPTとは、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットです。
サービス名、特徴、ターゲット、伝えたいことなどを事前に整理して質問すればキャッチコピーのアイデアを出してくれます。
他のコピーツールに比べて自分で条件を整理してアイデアを出せるため、よりサービスに合わせたアイデアが欲しい方はChatGPTがおすすめです。
2.コピーメカ
2つ目はコピーメカです。
コピーメカとは、キャッチコピーを自動生成するWebサービスです。
商品やサービスの名称を入力すると、そのサービスに合わせたコピーを提案してくれます。
決まっている項目を入力するだけで簡単にコピーが考えられるため、できるだけ短い時間でたくさんアイデアを出したい方におすすめです。
3.ぽいっとキャッチコピー
ぽいっとキャッチコピーもキャッチコピー専用のWebサービスです。
アピールしたいキーワードを入力するだけでアイデアを複数出してくれます。
ただし入力する内容がキーワードのみなので、よりピンポイントの案が欲しい方はChatGPTがおすすめです。
ブランディングの伝え方は情報の整理と言語化から始める
ここまでブランディングが伝わらない理由や伝え方のポイントなどを解説してきました。
どんなに想いをこめて考えたブランドでも伝え方が間違っていたり、伝わるだろうと思い込んでしまっていたりすると、ターゲットにはなかなか伝わりません。
まずは情報を整理して言語化していくことから始めましょう。
情報が整理できればより伝わりやすいコピーやデザインを作れます。