AI Overviewsとは? CTR最大58%低下時代のSEO対策【2026年最新】

AI Overviewsとは? CTR最大58%低下時代のSEO対策

Google検索の結果画面が大きく変わりつつあります。

検索結果の最上部にAIが生成した要約が表示される「AI Overviews」の登場により、ユーザーがWebサイトをクリックせずに検索を終える「ゼロクリック検索」が増加しています。

本記事では、AI Overviewsの仕組みや表示条件、CTRへの影響データ、そしてこの変化にどう対応すべきかを解説します。

※本記事は以下の動画の内容を記事化したものです。

この記事のまとめ
AI Overviewsの基本
  • Google検索結果の最上部にAIが自動生成した要約を表示する機能
  • クエリファンアウト」という仕組みで複数のデータソースを横断検索し、回答を組み立てる

詳細は「AI Overviewsとは? Google検索に表示されるAI生成の要約機能」をご覧ください。

CTRへの影響
  • Ahrefsの調査では、AI Overviewsの表示によりCTRが最大58%低下
  • 日本市場でも約37.8%のオーガニッククリック減少が確認されている

詳細は「AI OverviewsによるCTRへの影響|データで見る推移」をご覧ください。

対策のポイント
  • AI Overviewsに「言及される」と「引用される」を分けて考えることが重要
  • CVRが高いロングテールキーワードに絞り込む戦略が有効

詳細は「AI Overviews時代に取るべきSEO戦略」をご覧ください。

【無料ダウンロード】AI Overviewsの傾向と対策
目次

AI Overviewsとは? Google検索に表示されるAI生成の要約機能

AI Overviewsとは何か

AI Overviewsとは、Googleが検索結果の最上部にAIが自動生成した要約を表示する機能です。

Googleは「AIによる概要」と呼んでおり、以前は「SGE(Search Generative Experience)」という名称で知られていました。

たとえば「クレジットカードとは」と検索すると、従来はリスティング広告とオーガニック検索結果が表示されていました。

しかし現在は、それらの上にAI Overviewsが表示され、「クレジットカードとは現金がなくても商品やサービスを購入できる後払い式のカードです」といった要約が提示されます。

ユーザーはこの要約を読んで満足し、Webサイトをクリックせずに検索を終えてしまいます。

これが「ゼロクリック検索」と呼ばれる現象であり、SEO担当者にとってオーガニック流入の減少に直結する重要な課題となっています。

AI Overviewsの表示の仕組み「クエリファンアウト」とは

クエリファンアウトの仕組み

クエリファンアウトの基本的な流れ

AI Overviewsは、1つのページから情報を取得しているわけではありません。

Google検索セントラルによると、「クエリファンアウト」という手法が採用されています。

これは、関連する複数のサブトピックやデータソースに対して検索を実行し、それをもとに回答を組み立てる手法です。

たとえば「パリ 旅行 計画方法」と検索した場合、従来は検索意図に合致するコンテンツが上位から順に表示されていました。

しかしクエリファンアウトでは、「現地の気候」「フライト料金」といった関連トピックにまでキーワードが自動的に拡張されます。

さらにWeb検索だけでなく、ショッピング・画像・動画・ニュースなど複数のデータソースを横断的に検索します。

これらの情報をGeminiのマルチモーダル推論能力で統合し、ユーザーが知りたい順番に整理してAI Overviewsとして表示する仕組みです。

サジェストや再検索キーワードとの違い

従来からGoogleには「サジェスト」や「再検索キーワード」といった機能がありました。

これらは「次に調べるべきこと」をユーザーに提示する仕組みです。

一方、クエリファンアウトは「事前に広く深く調べて、その結果をまとめて表示する」仕組みであり、ユーザーが追加検索をしなくても済むように設計されています。

AI Overviewsに選ばれるコンテンツの条件

クエリファンアウトでサブクエリとして選択されるコンテンツには、以下の条件があります。

  1. 検索クエリに最も関連性の高いコンテンツであること
  2. 検索意図を広く捉えたうえで、補助的に関連情報を加えられるものであること
  3. 従来の検索品質評価フレームワーク(E-E-A-T)が適用されていること

クエリファンアウトという新しい仕組みが採用されても、E-E-A-Tへの対応やWeb検索での上位表示といった「SEOの本質」は変わりません。

AI Overviewsの「言及」と「引用」を分けて考える

AI Overviewsにおける言及と引用の考え方

AI Overviewsへの対策を考えるうえで、「言及される」と「引用される」を区別することが重要です。

言及引用
表示場所AI Overviews本文内に社名が出るAI Overviews引用リンクに掲載
条件特定領域での認知度検索上位(1〜20位)
効果ゼロクリックでも認知獲得クリック獲得
対策の方向性PR・指名検索を増やす従来のSEO

「言及される」とは? ブランド保護の観点で重要

「言及される」とは、AI Overviewsの本文内に自社の社名やサービス名が表示されることを指します。

ゼロクリック時代においても、検索結果に自社名が表示されることで「認知」を獲得できるため、ブランド保護の観点で非常に重要です。

AI Overviewsに言及されるための条件として、現時点では以下の2つが重要と考えられます。

  • 特定の領域において有名であること
  • サブクエリを含めて複数のページで言及されていること

検索上位のページに自社名がよく登場している企業は、AI Overviewsにも言及される傾向があります。

この仕組みの背景には、Googleがハルシネーション(事実と異なる情報の生成)を防ぐために、複数の情報源の一致を確認しているという事情があると考えられます。

特にYMYL(Your Money, Your Life)領域では、ファクトチェックやE-E-A-Tの基準が厳格に適用されるため、この傾向は今後も続くでしょう。

「引用される」とは? 従来のSEOとの関係

「引用される」とは、AI Overviewsの引用リンクに自社のページが掲載されることを指します。

調査によると、引用されるコンテンツの約5割が検索1〜20位にランクインしているページです。

したがって、SEOで検索上位を取ることの重要性は、AI Overviews時代においても変わりません。

ただし、クエリファンアウトの仕組みにより、メインキーワードだけでなくサブクエリでの検索順位も影響します。

たとえば「クレジットカードとは」で引用されるためには、「クレジットカード おすすめ」や「クレジットカード 危険性」といった関連キーワードでも上位に入っているかどうかが関わってきます。

また、Googleは画像や動画も含めて複数のメディアを参照していると公式に発表しています。

オーガニック検索で上位を取れないキーワードであっても、画像・動画・ショッピングで上位に表示されていれば引用される可能性があります。

AI Overviewsが表示されるクエリ・されないクエリ

AI Overviewsが表示されるクエリとそうでないクエリ

AI Overviewsは、すべての検索クエリで表示されるわけではありません。

表示されやすいクエリ表示されにくいクエリ
調査・情報収集(「〇〇とは」)特定の企業名・ブランド名入り
方法・手順を調べるクエリ最新性の担保が必要なクエリ
言葉の定義・専門用語犯罪を助長するクエリ

言葉の定義や専門用語の理解、言い換えといった「一意に決まる知識系」のクエリは、今後ますますAI OverviewsやLLMに置き換わっていくと想定されます。

一方で、主観性が高い領域(占い・恋愛相談・旅行など)や、購買決断を伴うクエリ(Buy・Go・Do)については、まだ猶予が残ると考えています。

当社が1,101人を対象に実施した生成AIに関する調査では、ChatGPTで調べた後にWebで検索し直すと回答した人が約50%にのぼりました。

重要な決断をする際には自分で調べ直す傾向があるため、AI Overviewsが表示されてもオーガニック検索は一定の役割を持ち続けると考えられます。

AI OverviewsによるCTRへの影響|データで見る推移

AI OverviewsがCTRに与える影響

AI Overviewsの表示がCTR(クリック率)に与える影響は、調査が進むにつれてより深刻なデータが明らかになっています。

調査時期対象CTR低下率出典
2025年4月グローバル約34.5%減Ahrefs初回調査
2025年12月グローバル約58%減Ahrefs更新調査
2025年12月日本市場約37.8%減Ahrefs日本版調査

当初34.5%だったCTR低下率は、最新調査では58%にまで拡大しています。

日本市場に絞った調査でも、約37.8%のオーガニッククリック減少が確認されました。

当社のクライアントにおいても、10〜15%程度の流入減少が複数のクエリで発生しています。

こうしたデータから、クエリごとにAI Overviewsの表示有無を見極めることの重要性が増しています。

AI Overviews時代に取るべきSEO戦略

AIO時代のSEO戦略 Before After

検索チャネル全体のファネルを俯瞰する

AI Overviewsだけを個別に対策するのではなく、検索チャネル全体を俯瞰して戦略を考えることが重要です。

従来はGoogle検索からの流入が主流でしたが、現在はChatGPTやGeminiなどのLLM経由の流入も増加しています。

Google検索上でどう勝つかだけでなく、LLMにどう対応していくかも含めた全体最適の視点が求められます。

やることが増える一方でリソースは限られるため、施策の優先順位を間違えると成果が出にくくなります。

CVRが高いロングテールキーワードに絞り込む

当社では、トピッククラスターモデルを維持しながらCVRが高いキーワードに絞り込むロングテール戦略を推奨しています。

この戦略は、AI Overviews・オーガニック検索・ChatGPT・Geminiのいずれのチャネルに対しても有効です。

今後の方向性に迷っている場合は、カニバリゼーションを過度に気にせず、ロングテール戦略に集中することをおすすめします。

ブランド保護としてのAI Overviews対策

AI Overviews対策をブランド保護の観点で捉えることも重要です。

ゼロクリック検索が増加しても、自社名がAI Overviewsに表示されること自体に価値があります。

流入数だけでなく「認知」を指標として意識することで、長期的なブランド価値の維持につながります。

AI Overviewsを脅威ではなく戦略の起点にする

AIOとは 今回のまとめ

AI Overviews対策は、ブランド保護の観点ではゼロクリックであっても重要です。

ただし、メインの施策として全リソースを投入すべきかというと、「余力があれば」の位置づけが現実的です。

まず取り組むべきは、CVRが高いロングテールキーワードの攻略です。

AI Overviewsの登場は、検索環境の変化に対応するための戦略を見直す好機でもあります。

AI Overviewsを脅威として捉えるのではなく、自社のSEO戦略を再構築する起点として活用していきましょう。

AI Overviewsは日本でも表示されていますか?

はい、2024年8月から日本でも導入されています。

情報収集系のクエリを中心に表示が拡大しています。

AI Overviewsに自社サイトを表示させるにはどうすればいいですか?

大きく2つの軸があります。

「言及される」には特定領域での認知度と複数ページでの言及が重要です。

「引用される」には検索上位(1〜20位)へのランクインが条件です。

AI Overviewsの対策とSEO対策は別物ですか?

本質は同じです。

AI Overviewsも従来のE-E-A-Tや検索品質評価フレームワークを採用しています。

質の高いコンテンツを作るという基本方針は変わりません。

すべてのキーワードでCTRが下がるのですか?

いいえ。

AI Overviewsが表示されにくいクエリ(ブランド名入り、購買決断系など)では影響が限定的です。

重要なのはクエリごとの見極めです。


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「AI Overviews時代のSEO、何から手をつければいいんだろう?」とお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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