SEOで記事の文字数は関係ある?多いと検索順位が上がるのか解説
本記事を読めば、SEOで記事の文字数は関係あるのか、文字数が多いと検索順位が上がるのかが分かります。
- SEOと文字数は直接関係ない
- Googleの社員による言及
- 文字数が多い記事は検索上位しやすい傾向はある
- 網羅性を高めると文字数が増えSEO評価が向上しやすい
詳細は「SEOにおける記事と文字数の関係」をご覧ください。
オーガニックトラフィックの関係
詳細は「SEO記事の文字数と被リンクドメイン数、オーガニックトラフィックの関係」をご覧ください。
SEOで記事の最適な文字数はキーワード(検索意図)によって変わる
SEO記事において必ずしも長文である必要はなく、必要な文字数も決まっていません。
最適な文字数は、キーワード(検索意図)によって異なります。
例えば、ビッグキーワードであれば検索意図が広いので、対応するために文字数が多くなりがちです。
一方、ロングテールキーワードであれば検索意図が狭いので、文字数は少ない傾向にあります。
1,000文字以下でも検索上位になるキーワードもあれば、検索上位がすべて1万文字以上のキーワードもあるのです。
このように、最適な文字数はキーワードによって変わります。
SEOにおける記事と文字数の関係
SEOにおける記事と文字数の関係を解説していきます。
- SEOと文字数は直接関係はない
- Googleの社員による言及
- 文字数が多いと検索上位になりやすい傾向はある
- 網羅性を高めることでSEO評価が向上する場合はある
SEOと文字数は直接関係はない
文字数が多いと検索上位になりやすい傾向はあるものの、SEOと文字数に直接的な関係はありません。
仮に直接関係しているなら、ムダに文章量の多いコンテンツが大量に作成される恐れがあります。
それは、ユーザーにとって役立つ記事とは言えないですよね。
それに、必要な情報ならともかく、文字数を増やすことを目的とした情報は、読むのも嫌になって離脱される可能性があります。
離脱されてしまうと滞在時間が減り、SEO評価に悪影響を及ぼす場合もあります。
SEOの本質である「ユーザーにとって役立つ有用なコンテンツを作る」という考え方をすれば、無理に文字数を増やす対策は間違っているでしょう。
Googleの社員による言及
実際、Google社員のJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏も「reddit」という掲示板で、以下のように明言しています。
Word count is not a ranking factor. Save yourself the trouble.
How to find word count in SERP?|reddit
(和訳)
単語数はランキングの要素ではありません。面倒なことは避けてください。
また、2016年に開催されたオフィスアワーで、John Mueller氏は以下のように述べています。
※オフィスアワーとは「サーチ クオリティ チームの Google 社員が、Google 検索やウェブサイト、それに両者にまたがる項目に関する質問に回答するための場所」のこと。
(質問内容を和訳)
私のSEO代理店は、私が書く記事が長ければ長いほど、ユーザーの関心を高める必要があり、そうしないとGoogleからペナルティを受けるだろうと言いました。
このため、リッチメディアを含む長い記事を書くことを恐れています。
私のSEO代理店は正しいのでしょうか?
John Mueller:
I really wouldn’t focus so much on the length of your article but rather making sure that you’re actually providing something useful and compelling for the user.
And sometimes that means a short article is fine. Sometimes that means a long article with lots of information is fine.
So that’s something that you essentially need to work out between you and your users.
From our point of view, we don’t have an algorithm that counts the words on your page and says “Oh, everything until 100 words is bad. Everything between 100 and 500 is fine, and over 500 needs to have five pictures.
We don’t look at it like that. We try to look at the pages overall and make sure that this is really a compelling and relevant search results to users. And if that’s the case then that’s perfectly fine if that’s long or short or lots of images or not. That’s essentially up to you.
English Google Webmaster Central office-hours hangout – YouTube
(和訳)
記事の長さにそれほど焦点を当てるのではなく、ユーザーにとって本当に有用で魅力的なものを提供していることを確認することが重要です。時には短い記事で十分な場合もあれば、多くの情報を含む長い記事が適している場合もあります。
これは基本的に、あなたとユーザーの間で決めることです。
私たちの観点からすると、ページの単語数を数えて「100語までは悪い、100語から500語は良い、500語以上は5枚の画像が必要」というようなアルゴリズムは持っていません。
そのような見方はしていません。
私たちはページ全体を見て、本当にユーザーにとって魅力的で関連性のある検索結果であることを確認しようとしています。
それが長くても短くても、たくさんの画像があってもなくても、その条件を満たしていれば問題ありません。
それは本質的にあなた次第です。
上記の発言からも分かるように、Googleは文字数が順位に影響するアルゴリズムではありません。
重要なのはユーザーにとって魅力的な記事であることで、文字数はSEOに直接関係しないのです。
文字数が多い記事は検索上位しやすい傾向はある
しかし、Googleが「文字数はSEOに関係ない」と公言していても、検索結果で上位表示している記事を見ると、文字数の多い記事が傾向としてはよく見られます。
ここで興味深い、海外の調査結果があるのでご紹介します。
アメリカで有名なSEOブログである「Backlinco」が調査したデータによると、文字数と被リンクの数には正の相関関係があるとしています。
そして、同調査によると、被リンク数の多いページが、検索上位にランクされる傾向があるとしています。
つまり「文字数が多いから検索上位をとれる」のではなく「文字数が多いと被リンクを獲得しやすくなり、被リンクを得た結果として検索上位になりやすい」という一因もあると考えられそうです。
網羅性を高めると文字数が増えSEO評価が向上しやすい
SEOと文字数は直接関係がないものの、間接的な影響はあります。
文字数が多くなるほど記事の内容が充実し、網羅性の高い記事になるからです。
網羅性の高い記事は、検索エンジンから高評価を得やすく、この評価概念を「Needs Met(ニーズメット)」といいます。
ユーザーのニーズを満たせているかを判断し、キーワードとコンテンツの内容に相違がないかを評価します。
網羅性の高い記事を制作すると、Needs Metにおいて最高評価である「Fully Meets」を獲得しやすくなるのです。
Googleが上記のように記事を評価しているため、SEOと文字数には間接的な影響があります。
SEO記事の文字数と被リンクドメイン数、オーガニックトラフィックの関係
「Ahrefs社」の調査では文字数が多いと、被リンクドメイン数、オーガニックトラフィックが多いという正の相関関係が見られます。
しかし、文字数が一定以上に多くなると、被リンクドメイン数もオーガニックトラフィック数も負の相関関係になります。
つまり、「文字数が多ければ多いほど良い」という訳ではないといえそうです。
キーワードによっては文字数を多くすると上位表示しやすい場合もありますが、「多すぎると逆効果になる傾向にある」といえる調査結果です。
そのため、いたずらに文字数を増やすのではなく、ユーザーが知りたい情報を簡潔にまとめましょう。
SEO記事の文字数は参考程度にして、コンテンツを制作しよう!
SEO記事で文字数が多いと検索上位になりやすい傾向があったり、被リンク数が多くなったりするケースがあります。
しかし、無闇に文字数を増やせばいいわけではありません。
ユーザーの知りたい情報を必要に応じて網羅的にまとめた結果として長文になります。
SEO記事の文字数は参考程度にして、ユーザーの役に立つコンテンツを制作しましょう。