ミドルキーワードとは?対策メリットや選定方法、上位表示のコツを紹介

ミドルキーワードとは?対策メリットや選定方法、上位表示のコツを紹介

SEOを行う上で、ミドルキーワードは主要なターゲットキーワード候補です。

この記事を読めば、ミドルキーワードとはどのようなものか、対策メリットや選び方、上位表示の方法などが分かります。

この記事のまとめ
ミドルキーワードとは?
  • ミドルキーワードとは、検索ボリュームが1,000~9,999(10,000未満)のキーワードのこと
  • 上位表示難易度と検索ボリュームのバランスがよく、一定の成果を見込みやすい
  • トピッククラスターのピラーコンテンツとクラスターコンテンツのどちらとしても利用可能で、サイト構造上の自由度は比較的高い

詳細は「ミドルキーワードとは?|月間検索ボリューム1,000~9,999までのキーワード」をご覧ください。

ミドルキーワードを対策するメリット
  • ビッグキーワードと比べて上位表示の難易度が低い
  • 検索意図を踏まえたコンテンツ作成をしやすい
  • スモールキーワードと比べて成果を多く出しやすい

詳細は「ミドルキーワードを対策するメリット」をご覧ください。

ミドルキーワードで上位表示させるコツ
  • 競合に勝てるキーワードを選定する
  • 検索意図に応えるコンテンツを作成する
  • 質の高い内部・外部リンクを獲得する

詳細は「ミドルキーワードで上位表示させるコツ」をご覧ください。

目次

ミドルキーワードとは?|月間検索ボリューム1,000~9,999までのキーワード

ミドルキーワードについて、キーワードの総量と検索ボリュームから解説した図

ミドルキーワードとは、検索ボリュームが1,000~9,999(10,000未満)のキーワードで、対策候補となるキーワードの数も中程度です。

検索キーワードの内容や検索ボリュームによって、トピッククラスターのピラーコンテンツとクラスターコンテンツのどちらとしても利用可能で、サイト構造上の自由度は比較的高いです。

ビッグキーワードやスモールキーワード(ロングテールキーワード)と比較すると、下表のような特徴があります。

検索ボリューム上位表示難易度キーワードの語数キーワード例
ビッグキーワード10,000以上難しい1語給与
ミドルキーワード1,000~9,999中程度2~3語給与 平均
給与 所得税
スモールキーワード(ロングテールキーワード)1,000未満容易なものが多い2~3語以上個人事業主 給与 所得
新卒 給与 平均

SEOの難易度は、対策ジャンルや競合の状況、ドメインパワーといった複合的な要素で判断します。

そのため、一概にビッグキーワードの対策は難しく、スモールキーワードなら簡単とはいえません。

ただし、ビッグキーワードは検索ボリュームが大きく、上位表示できれば大きな成果が望めるため、多くの競合がSEOに取り組んでおり上位表示の難易度が高い傾向にあります。

なお、キーワードの語数とは対策キーワードの単語数から判断するものです。

たとえば、「給与」は1語で、「給与 平均」「給与 所得税」は2語、「個人事業主 給与 所得」「新卒 給与 平均」は3語と考えます。

ミドルキーワードを対策するメリット

ミドルキーワードを対策するメリットの代表的なものとして、次のようなものが考えられます。

  • ビッグキーワードと比べて上位表示の難易度が低い
  • 検索意図を踏まえたコンテンツ作成をしやすい
  • スモールキーワードと比べて成果を多く出しやすい

ビッグキーワードやスモールキーワードとの比較も行いながら、それぞれを詳しく解説します。

ビッグキーワードと比べて上位表示の難易度が低い

ミドルキーワードはビッグキーワードと比べて上位表示難易度が低い傾向にあります。

なぜなら、ミドルキーワードのSEOをする場合、大手企業や公的機関と競合するキーワードを避けて上位表示を目指せるからです。

ビッグキーワードとミドルキーワードの対策を比較すると、下表のようになります。

キーワードの語数難易度上位表示のために重要視される要素
ビッグキーワード1語難しい・ドメインパワー
・網羅性
ミドルキーワード2~3語程度中程度・ドメインパワー
・検索意図

ミドルキーワードなら、被リンクが集まりやすく、ドメインパワーが強い傾向にある大手企業が競合になるキーワードを避けて上位表示を目指せます。

対策難易度が低く競合サイトに勝ちやすいキーワードのみに注力してSEOができるため、効率よく成果を挙げやすくなります。

検索意図を踏まえたコンテンツ作成をしやすい

検索意図を踏まえたコンテンツを作成しやすいこともミドルキーワードのメリットです

検索キーワードに関連語が付随しているため検索意図が分かりやすく、コンテンツを作成する際も「何を書けばよいのか分からない」と悩む必要もありません。

ビッグキーワード「給与」とミドルキーワード「給与 所得税」を例として解説します。

検索意図の分かりやすさを解説した図

ビッグキーワード「給与」は検索語の語数が1語と少なく単純であることから、想定される検索意図が幅広く曖昧で、どのようなコンテンツを作成すべきか判断が難しいでしょう。

結果として網羅性が重視されるため、文章量は多くなり、他社とコンテンツの作りもにてくるため、結果としてドメインパワーでのバトルとなることが多いです。

しかし、ミドルキーワード「給与 所得税」は構成されるキーワードから「給与の所得税」や「税金関係の情報」について知りたいのだと検索意図を想定しやすいです。

そのため、読者の検索意図を満たすコンテンツの作成が容易で、上位表示を狙いやすいです。

スモールキーワードと比べて成果を多く出しやすい

ミドルキーワードならスモールキーワードに比べて多くの成果を獲得しやすいです。

下表のように、ミドルキーワードはスモールキーワードよりも検索ボリュームが大きいため、上位表示できた場合の成果へのインパクトが大きいです。

ミドルキーワードとスモールキーワードの成果比較(検索エンジン上の順位・CTRが同一と仮定した場合)
検索ボリューム検索順位CTRCVRPV数 ※1数 ※2
ミドルキーワード9,0001位20%0.5%1,8009件
スモールキーワード9001位20%1%1801.8件

※1:PV数算出方法は、検索ボリューム ✕ CTR
※2:問い合わせ件数算出方法は、PV数 ✕ CVR

PV数と問い合わせ件数のどちらをKPIとするかは戦略により異なりますが、いずれの場合でもミドルキーワードの方が大きな成果を出しやすいことが分かります。

ミドルキーワードの選び方

ミドルキーワードは次の手順で選びましょう。

  1. メインキーワードを決める
  2. メインキーワードに関連するキーワードを決める            

まず、自社が目指す目的を達成できるようなメインキーワードを決めます。ここではWeb戦略に取り組む目的や、SEOの目標を達成できるようなキーワードを選ぶとよいでしょう。

メインキーワードが決まったら、関連キーワードを付与して検索ボリュームや競合状況をリサーチします。

検索ボリュームが一定以上あり、競合にも勝てると判断できたら、対策キーワードを決定します。

なお、検索ボリュームや競合の強さを判断するためのツールとしては次のようなものが利用可能です。

GoogleキーワードプランナーGoogleが提供するキーワード選定ツールで、検索ボリュームや関連キーワードを取得できる。
ラッコキーワード検索エンジンでの関連キーワードやサジェストキーワードを取得できるツールで、検索キーワード拡張に便利に利用できる。

ミドルキーワードが選定できたら、次の記事を参考に記事構成を作成しましょう。

ミドルキーワードで上位表示させるコツ

ミドルキーワードで上位表示をさせるためのコツとして、次のようなものがあります。

  • 競合に勝てるキーワードを選定する
  • 検索意図に応えるコンテンツを作成する
  • 質の高い内部・外部リンクを獲得する

それぞれのコツについて、具体的にどのような方法で上位表示を目指すのか確認します。

競合に勝てるキーワードを選定する

競合に勝てるキーワードを選定することはミドルキーワードで上位表示を目指すうえで重要な要素です。

競合に勝てると判断するための基準としては、次のようなものを事前に確認しましょう。

競合のドメインパワードメインがGoogleからどの程度評価されているかを示す指標。
Moz・Ahrefs・Majesticなどが有名な計測ツールで、自サイトと競合サイトを比較して数字が勝っている場合、上位表示しやすい。
競合のキーワードに対するコンテンツのマッチ度競合のコンテンツ内容やタイトル、hタグのキーワードに対するマッチ度も確認する必要がある。
競合のコンテンツがキーワードに対してマッチ度が低いと判断できれば、上位表示の可能性が高いと考えられる。

また、上記の基準によるキーワード選定に加えて、記事内容に独自性をもたせて競合記事に差別化を図ることでより上位表示を狙いやすいです。

記事に独自性をもたせ差別化を図る方法は次の記事で解説しています。

検索意図に応えるコンテンツを作成する

検索意図を把握・深堀りして検索読者の求める答えをコンテンツに落とし込むことも、ミドルキーワードでの上位表示のコツです。

次のような方法で、検索意図をリサーチできます。

  • 関連キーワードやサジェストキーワードを深堀りする
  • 検索上位のサイトを分析する
  • 検索結果のPAA(関連する質問)を参考にする
  • Q&Aサイトの質問文やベストアンサーを調査する
  • ペルソナに近いユーザーにアンケートを実施して生の声を集める

検索意図や、検索意図を満たすコンテンツ作成方法についてより詳しく知りたい方は、次のような記事が参考になるでしょう。

質の高い内部・外部リンクを獲得する

質の高い内部・外部リンクも検索エンジンの上位表示には有効であるとGoogleは発表しています。

Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。(中略)特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。

Google が掲げる 10 の事実 | Google

検索エンジンの運営会社であるGoogleの基準としてリンクが重要であるとの見方を示していることから、SEOを行う上でリンク獲得は重要であると考えられます。

ミドルキーワードでSEO施策の成果を創出しよう

ミドルキーワードとは、1,000~9,999の検索ボリュームをもつ2~3語の検索キーワードです。

ビッグキーワードに比べて上位表示難易度が低く、スモールキーワードよりも大きな成果が見込めるため、SEOでの成果創出を目指す際には主要な対策キーワードとなることが多いキーワードです。

競合に勝ちやすいミドルキーワードを選び、リンク獲得ができるような検索意図を満たすコンテンツを作成することで、ミドルキーワードでの成果創出を目指しましょう。

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